基礎情報

ロシアのヨーロッパ部分の最南端、黒海とカスピ海に挟まれた地域をコーカサスと呼び、その南西はトルコ、南はイランです。1991年のソビエト連邦崩壊の後、アゼルバイジャン、グルジア、アルメニアは独立しました。コーカサス地域には世界遺産など多彩な観光地が多く点在し、ワインが創り上げた豊かな食文化によって美味しい食事を堪能できます。

コーカサス地方
気候について

アゼルバイジャン(バクー)
気候は晴天が多く、乾燥しています。寒気と暖気がぶつかることで起きる強風が時折吹き付け、首都の名前バクーはペルシャ語で「風が吹きつけた」という言葉が語源となっています。

アゼルバイジャン(バクー)の平均最高・最低気温と降水量

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高(℃) 8 8 11 17 22 27 30 30 26 20 14 10
最低(℃) 2 2 5 9 14 18 21 21 18 13 8 3
降水量mm 42 52 48 27 20 11 6 15 59 106 67 53

グルジア(トビリシ)
山岳地帯が多いため狭い国土の割りに気候は多様性に富んでいます。標高5000mを超えるカフカス山脈がロシアからの寒気団を遮断する役割を担っているため、国土の大半は比較的温暖な気候であります。首都のトビリシは大陸性気候に近くなり、比較的乾燥しております。黒海沿岸部は最も温暖で、その温暖な気候を生かしたグルジアワインの生産地として有名です。山岳地帯は多雨地帯であり降水量は4000mm以上に達し、冬場の積雪は2mに達します。

グルジア(トビリシ)の平均最高・最低気温と降水量

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高(℃) 6 7 12 18 22 27 31 30 26 19 12 8
最低(℃) -1 -1 3 8 12 16 20 19 15 10 5 0
降水量mm 12 18 21 33 37 49 15 23 17 25 16 16

アルメニア(エレバン)
エレバンは大陸性気候に属します。内陸で盆地的な地形から夏は極めて暑く、40°C近くまで上がることもあります。

アルメニア(エレバン)の平均最高・最低気温と降水量

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高(℃) 1 7 14 19 24 30 34 34 29 13 13 3
最低(℃) -8 -4 1 6 10 14 19 19 13 7 0 -5
降水量mm 23 25 28 48 53 23 15 8 13 23 31 28
服装について

日本での服装と同程度で良いのですが、山間部を訪れる場合は、もう一枚上着または羽織るものを持参することをおすすめします。

電気・電圧

50サイクル、220ボルト、プラグはヨーロッパ・コンチネンタル方式です。

時差

3カ国ともに日本との時差は5時間あり、日本の正午が現地の午前7時になります。

通貨と両替

アゼルバイジャン マナト (manat) AZN 1AZN=97円
グルジア ラリ(laari) GEL 1GEL=45円
アルメニア ドラム(dram) AMD 100AMD=19.50円 (2012年1月時点)

両替は空港、国境、ホテルなど両替所は多くありますので一度に多額の両替はお控えください。マナト、ラリ、ドラム同士の両替も可能ですので前の訪問地で余った通貨を次の地で両替ができます。日本円は場所によっては両替ができない、または換算レートが極端に悪い場合がありますので多少の米ドルをご用意されることをおすすめします。

チップ

ソ連時代はそのような慣習はありませんでしたが、現在ではレストランやタクシーなどで一部期待を持った人がいます。渡す場合は気持ち程度で結構です。

治安

夜のひとり歩きは絶対に避けて下さい。 一部の地区は治安が悪いので自由行動をされる場合はガイドに確認の上、行動してください。